「光合成」
★★★★☆
光合成。樹木は日の光を浴びて成長します。
成長には光のポイントが必要となり、プレイヤーは自身の樹木に日の光があたることで、光のポイントを得ることができます。
盤面では、幼木、成木、老木と成長していく樹木のコンポーネントが連立します。
そして老木が寿命を終えることで勝利点を獲得できます。
手番では、アクションポイントとなる光点を利用します。
光点がリソースとなるのですが、その光点の獲得は光合成フェイズで得ることができます。
光合成フェイズでは、太陽セグメントが盤面の周囲を動き、盤面の樹木に光を与えます。太陽セグメントから光の1方向に発し、自分の色の木に光があたると、木の大きさに伴った光点を獲得できます。
ただし、光の差す側に大きな木があると、その後ろにいる木は影を受けてしまい、光点を獲得できないことがあります。
光と影のシステムがここで関わってきます。
そうして、得た光点(リソース兼アクションポイント)を使い、種を発したり、幼木から成木や老木へと成長をさせることができます。
また、それらの種や木は自分のボードから、光点を使って獲得しておく必要があります。
そして、成長させた樹木から多くの光点を獲得し、また樹木を成長させていきます。
勝利ポイントの獲得は、老木の寿命(光点を支払う)を迎えることで、建っていた箇所に応じて勝利ポイントも多くなったりします。
中央へいけば行くほど高い点数がもらえる場所になっています。
そして、4ラウンド(太陽セグメント一周が1ラウンド)行い、最終的にポイントマーカーや残りの光点によって、勝利点が一番高い人が勝利となります。
プレイ感としては、とてもよくできたボードゲーム。
木のコンポーネントも素敵な上、光と影による光点のシステム。
太陽セグメントによって、光の向きが変化するので、違う方向から光を得ることができたり、そうでなかったり。樹木の大きさで光が当たったり影になったりと。
光の動きをシンプルに表現できており、それがリソースになる点もわかりやすい。
木を成長させることでリソースとなる光点が増え、そしてまた成長させることができる。
老木から寿命をむかえるタイミングや、他のプレイヤーの大きな木によって影が邪魔であったりと、少しジレンマも。
けれど嫌な感じはしないのは、自然をテーマにしているからかなと思いました。
その木、邪魔だなと思っても、太陽セグメントの向きによっては邪魔してしまう。
光の流れや、自然の摂理も少し入っているのが素敵。
コンポーネントともにシステムが自分好みで四つ星。
そこまで難しいゲームではないので、いろんな方に遊んでもらえるボードゲームではないでしょうか。
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