『インペリアル』国債で主権を獲得

★★★★☆

「インペリアル」
★★★★☆
帝国主義全盛の時代のヨーロッパにおいて列強6か国を操り、国力を増強してヨーロッパでの覇権争いがテーマのボードゲームです。
プレイヤーが各々担当の国で覇権争いをするのではなく、全員が6か国を担当することに。これがこのゲームの面白い所。
具体的には、各プレイヤーは国々の株券(国債)を獲得し、他のプレイヤーより所持国債が高い場合に、国の主導権を握るといったシステムです。いわゆる筆頭株主っぽい感じですね。
そうすることで国の主導権(アクションを実行する)を使って、工場を建てたり軍隊を出兵したりし、国の支配力をあげていきます。
ゲームの鍵となるのは、国力。こちらの数値を上げるために、徴税を行う必要があります。徴税をすることで、国庫に資金が入ります。その徴税額によって国力の上がる数値が増していきます。
終了のトリガーは1つの国の国力が一定ラインに達したら。そのあとに、各プレイヤーが持っている所持金と国債x国力の金額を合わせて一番資金を持っているプレイヤーが勝利となります。
プレイ感としては、株を使った会社ゲームっぽい感じ。それを国力で置き換えてあり、国を動かす筆頭になり、様々なアクションをおこなっていきます。各々が国を担当するわけではないので、どこをどうすればは他のプレイヤーと相談も可能。全体をプレイヤー同士で見渡しながら勝利条件へと進めていく感じ。その中でも、国債を持っているプレイヤーへの還元もあるので、自身の所持金を増やしつつ、いかに良い国の国債を買うかなど、戦略性も十分。
ただ、ルールのとっつきにくさがあるので、初見では結構きびしいプレイ感になると思います。しばらく遊ぶと、流れや動きが見えていくるので、テストプレイで数ターン行ってから本番が良いかと思いました。
ゲーム性とシステムが良くできているので、2回目以降が本番?な、ボードゲームです。
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