『深い谷の酒場』お客さんを酒場に

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「深い谷の酒場」

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プレイヤーは村の酒場の店主となり、様々なお客さんに応えるためにお店を発展させるテーマのボードゲーム。
基本的には、デッキビルド+ワーカープレイスメント。
ただしワーカーはダイスとなっており、かつドラフトシステムも取り込まれています。
プレイヤーはダイスを振って1つを選びます。そして隣のプレイヤーへとドラフト。その時点ではすでに、自分のボード(お店)にはお客さんが座っており、どのような対応(お金を得るのか、ビールを提供するのか)を決めるためにダイスを選びます。
全部で8ラウンド。基本手番は4つのダイスでアクションを選びます。自分のお店にウェイトレスがいると個人ダイス(ワーカー)が増えたり、ビール供給者がいれば提供できるビールが増えたりと、自分のお店を拡張しているとアクションが強くなります。
主にはお金とビールによって、新たな従業員を雇ったり、お客さんを呼び込んだりできます。
その従業員やお客さんがカードになっており、デッキビルドのシステムとなっています。
自分のデッキ=従業員やお客さん。といったイメージです。
沢山お金があれば従業員も多くなり、沢山のビールを供給できたら良いお客さんが増えたりと、生み出せる総数で行動が増えるイメージです。
その為のダイス目や、運要素、ドラフトによる駆け引きなど、他のプレイヤーと程よいジレンマもあって、すごく楽しい。
ダイスの運、デッキビルドの要素、ワーカープレイスメント、施設の拡張による再生産のシステムなどをたくさん盛り込んでいても、バランスの良いボードゲームです。
8ラウンドもちょうど良いプレイ感。比較的軽く遊べる感じがしましたが、充実感もあって、本当にバランスが良い。
箱庭系のボードゲームですが、カードやドラフトが相まったプレイ感は秀逸です。
最初から拡張の要素も入っており、リプレイ必至と思います。
万人受けしやすいバランス取れたオススメなボードゲームです。